カラオケしながらフィットネス

kara-fit

そんなkara-fitは、２００２年 米国フィットネス・ユニバースペイジェント日本代表の桑江良枝さんと、今では当たり前になった女性のフィットネスの美を競うコンテストのパイオニア的イベントであった「シャイニークイーンコンテスト」（2009年東京渋谷クラブエイジア）を周防進之介と共催し、そのステージで全曲故マイケルジャクソントリビュートによるオリジナルアレンジ・エクササイズプログラムを披露、それがkara-fitエクササイズの原型となりました。

その後さまざまな研究・検証を早稲田大学院卒人間科学博士の半田徹博士とともに進めて行き、徐々に体系化されました。以来kara-fitは進化を続け、多くのフィットネススタジオやレジャー施設、各地域の介護施設、病院施設、市町からの依頼として高齢者の筋力向上・転倒予防・介護・認知症予防等の一環で体操指導を行い、病院施設、リハビリ施設などで実施してまいりました。

また中学高校や専門学校の生徒、一般主婦層やOLのダイエット・ボデイメイクのほか、SATORU JAPAN所属トップモデル、アイドル・芸能人など・・・多くの暖かいコミュニティーの中で用途に合わせジャンル分けを行い育ってまいりました。

2012年よりカラフィットを行うクラス・施設は、フィットネスクラブ、カラオケ店、カルチャーセンター、温浴施設、ホテル、デイケアサービス、企業福利厚生、芸能ボディメイクなど全国に広がっています。また、2017年から知的障害児へのサービス（放課後デイサービス他）も開始いたしました。介護施設やデイサービスでのリハビリ現場での指導、小・中・高の学校での指導も行っています。

この、日本発の全く新しいエクササイズ「kara-fit」は、これからも官民さまざまな分野との取り組みにより更に活躍の場を広げていっています。

「kara-fit（カラフィット）」とは、カラオケフィットネスの略でカラオケを楽しく歌いながらダンスを行うダンスエクササイズのことです。

どなたでもカラオケとダンスを楽しみながら無理なくダイエットや健康増進を継続させ、効果的に運動習慣をつけやすくすることが目的です。

立つ事が困難な高齢者でも座った状態で上体を動かしながらエクササイズが可能で、また運動中に、インナーマッスルに刺激を与える深く長い呼吸をするため、怪我の予防や脂肪燃焼効果にも期待ができます。

kara-fitは主に姿勢をまっすぐにした状態で体幹部分をひねり（捻転）ながら声を出します。この状態で連続した動作を行うと、“動作の質“を高める筋肉運動が行いやすく、日常生活そのものが呼吸を意識した体幹のトレーニングであることを実感できるようになる仕組みです。

また一般的には酸素摂取量が増えると消費カロリーも増加しますが、呼吸筋を強化することで心肺機能が高まり、酸素の摂取量が増加し、脂肪燃焼を含むエネルギー消費を行いやすくなると考えられます。

動作の大きなポイントは息（声）を吐き出すタイミングで体幹の筋肉運動をコントロールすることです。 

これにより腰をひねる運動に*ストレッチショートニングサイクル（筋肉の伸張反射による反動を使った動作）を生み出しやすくなり、更には回旋系伸張反射（RSSC： Rotator Stretch Shortening Cycle）をコントロールすることが出来るようになります。

スムーズでしなやかな自然な動作（QOM:質の高い動作）が見た目にも美しいフォルム（形状）を形成し、怪我をしにくく健康にも相関関係を持つ１つの要因になり得ると考えられています。

運動中に止めてしまいがちな呼吸も、歌を口ずさむことで自然な呼吸を促し、血圧の安定や血糖値の安定、セロトニン神経を活性化させる効果もあり、うつ病・アルツハイマー型認知症の改善にも期待できます。

また、肩甲骨まわり、首・肩まわりの筋肉をほぐしながら動かす動作を呼吸・発声に合わせて行うエクササイズにより、脂肪燃焼に効果的とされる”褐色脂肪細胞”を刺激して、代謝を高め高体温で「気持ちの良い」と感じられる身体作りを目指していきます。

カラオケ気分で楽しく歌いながらエクササイズを行うkara-fitエクササイズはＱＯＭ（Quality of Motion：動作の質）を高めるメソッドであり、近年注目されている“ロコモティブシンドローム”改善にも効果的なエクササイズであると考えられています。